不登校児について考える

今日はちょっとお堅い話を。超長文です。

近年、不登校になる児童が増えている、そんなニュースを耳にします。ひろさんも不登校経験者なので他人事ではいられません。

文部科学省が2018年2月に公表した調査によると、年間30日以上欠席した不登校の子どもは全国の国公私立の小中学生合わせて13万3683人。4年連続で増えています。

学年が高くなるにつれて増える傾向にあります。不登校の要因は、小学生では「家庭に関わる状況」が53.3%と過半数超え。

中学生になると、家庭環境に加えて学校での人間関係がより大きなウェイトを占めています。

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私が子どもの頃は不登校とは言わず「登校拒否」と呼ばれていました。それはそれは、恐ろしかったです。親も世間も、子どもは何があろうと学校に行って当然という意識がとても強い時代でした。


【小学生の頃】
私が最初に不登校になったのは体育のドッジボールが原因でした。小学3年生頃です。授業でどうしても避けられないドッジボール

相手にボールをぶつけて痛い思いをさせて、それを喜ぶって考えに共鳴できなかったんです。でも、大抵の体育好きな子ってドッジボールも大好きなんですよね。

1週間くらいでしたけど学校に行かなかった記憶があります。状況を知らない担任の先生が朝、電話してきて自宅に車で迎えに行ってやろうかと言ってましたね。

余計なお世話だと思いました(笑)。おかげでドッジボールは今でも苦手意識がとても強いかな。

次に不登校になったのは小学5~6年の時です。学校でイジメに遭いました。班決めの時などにクラスの女の子がみんな私を避けるんです。

学校に居場所なんてなかったけれど、家の中にも暴力が渦巻いていて、頭の中でいかに生き延びるか、どうやって自殺をけっこうするかばかり考えていました。

自殺しなかった一番の理由は、度胸がなかったからです。


【中学生の頃】
中学1年になっても体育のバレーボールのグループやペア決めで人間関係うまくいかない事が続き、1週間欠席。

たまたまカゼだったかインフルエンザだったかが流行ってた時期だったので、クラスの子にはカゼで休んだ事になってました。

中学3年のクラスでは友達だと思っていた子が友達ではなかったりして、登校しても一人で過ごす時間が多くありました。


【高校生の頃】
心機一転、高校進学後は数は少ないけれど友達に恵まれますが、いろいろありました。高校2年の半ばくらいからは遅刻が増えました。

高校3年になる4月の始業式、絶望を味わいます。クラス替えで自分だけ仲のいい友達みんなとはぐれて一人違うクラスになって、ショックを受けました。帰宅後は大泣き(>o<)。悔しかったんですね。

いや、クラス替えで誰かと別れるなんて俺も経験してる事だよとおっしゃる方がいらっしゃるかもしれませんが、女子にとって“群れ”ほど大事なものはないくらいなんです。

他にも、運動音痴のひろさんは体育の授業が徹底的に嫌いで、体育がある日は休みがちになりました。卒業に必要な出席日数がギリギリ足りる程度でしたね。

高校3年の3学期に至っては、通えたのは学年末テストの時だけです。ある日、久々に学校に顔を出したら「明日からテストだよ!」って。ギョッとしました。


【今時の子ども達について】
今の時代でも、学校の人間関係に不安やストレスを感じる子が少なくないと感じています。

Yahoo!知恵袋”で10代の子の質問にも回答してきたので分かりますが、学校で特にイジメられているわけではないけれど居場所がない、ぼっちが辛いなどと嘆いている子を多く見かけました。

不登校を続ける子におくがましくもアドバイスした事もあります。役に立っていたらいいんですが・・・・。

子ども110番とか相談窓口や逃げ場が整備されつつあるのは救いです。子どもの数が減りつつある中で、一人ひとりの子を尊重する風潮が育つ事を願っています。

不登校児や引きこもりの子を放っておくのは国にとっても大きな損失です。

例えば、精神科や心療内科に未成年の子でも一人で通えるように法律を整備するとか、教職員の質の底上げ等できる事があると考えています。

子ども達の声なき声を拾っていけば、日本の未来は幾分、明るくなると思いませんか?