こんな家、嫌だ!

子どもの頃から家出願望が強かったですが理由があります。

ウチは普通ではなかった。兄の暴力行為については「これが経歴」の記事で書いた通りです。書ききれなかった事があるのでお暇な方は聞いてください。

私の20代後半から30代前半は死んだも同然でした。兄は全裸で公道を歩いた事もあります。その時はご近所さんは誰も通報してくれませんでした。

母が足腰の手術で入院中は特に酷く、家の中がゴミ屋敷化してました。一口しかかじってない菓子パンが階段に捨てられていたり、壁に焼きそばやお蕎麦の麺が引っついていたり・・・・。

兄は深夜に外を徘徊するようにもなりました。朝帰りは当たり前。寝てる最中、いきなりドンッ!ドンッ!と隣から衝撃音がする。おかげで睡眠障害になりました。部屋の壁を蹴破る音と分かったのはだいぶ後になってから。

「ストーカーでも何でもしてやるよ」。私が仮眠してると頭の上で兄の暴言が聞こえたりもします。「死ねっ」と言われたのも1回ではないし人生に疲れ果てた10年でした。

よく晴れたある日の午後、兄の入院先の病院から電話がかかってきました。看護師の女性の体を兄が触ったんですけどという内容でした。ほら見ろよ、俺ん時にほったらかしにするからだ。私は怒りました。

早く逮捕されてほしいとの願いも虚しく、兄は強制退院させられました。こっちからしたらゲェ~って感じ。

警察沙汰になった事もありました。その時はどなたか同じ団地で通報してくれた方がいたらしく、また早く逮捕をと願う私の意に反して逮捕までいきませんでした。兄は39歳くらいの時です。

こんなおかしな家庭なんで私も気が狂う瞬間があります。自分の部屋から出ようとしてドアを開けた瞬間、すぐそこで全裸でテイクアウトの牛丼を貪り食う奴が! 床には茶色いご飯粒が大量にばらまかれていました。

台所から消化器を持ち出した私は床に目がけて消化剤をぶちまけました。一面、真っ白になって自分自身も少し吸い込んでしまいました。

怒り狂うとはこういう事を言います。全裸でうろつく奴よりも被害者の方が責められる。人生、理不尽です。