SSTをやってみた

精神科/心療内科デイケアのプログラムとしては定番でしょうか。こないだ初めて、SST(ソーシャル・スキルズ・トレーニング)を体験しました。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医学部精神科、ロバート・ポール・リバーマン教授が考案した療法の事を言います。コミュニケーション技術を向上させる事で困難を解決しようとする技法なんですね。

具体的に、生活でのお困り事を解決するために、挨拶をするための声かけ等を練習してみようという訓練です。

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SSTの講習を受けてきた精神保健福祉士の主導で実践していきました。“イライラしてしまう時の対処法”や“友人から嫌な事をやってと言われた時に断りたい”がテーマに。

SSTってRPG(ロール・プレイング・ゲーム)的なところがあって役を演じなければならない。そうする事で自分の心の動きを客観視できるんだとか。

私もある役に指名されたけれど、人前で何かを発表したりするのは大の苦手で正直、愉しくはなかったです。

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後者のテーマの場合、まずは口頭で断る、次は指でバツを作って断る、表情はにこやかにするという感じで段階的に断る練習をしたのだけれど、精神保健福祉士の方相手に「こんなん、やりたくね~」とはさすがに言えず我慢しちゃいました(-_-)。

ウチのデイケアは参加者が少ないのが売り(?)で、柔軟に意見を取り入れてやってくれるのはありがたいところではあるものの、当日になって突如、プログラムが変更する事もあるし、ついて行くのが大変。

デイケアにあまり来ない参加者が羨ましく思えたり・・・・、なんか調子、狂っちゃいました。

10連休、楽しく過ごせている人々を妬んでも何も生まれないのは分かっています。何か気分を一新するようなワクワクする事に挑戦したいです(^_^)!

またひとりお友達ができたっぽい

先日、春の雨がそぼ降る中、いつも通り精神科/心療内科デイケアに参加してきました。新しく加わった方もいたけれど、概ねいつものメンバーでした。

3月末にもあった池袋から外部講師を招いての当事者研究。いつも通りでなかったのは、その外部の人がクリニックに到着するなり昼食のハンバーガーを皆して食べ始めた事。唖然としてしまった・・・・。

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患者待たせていいんかい?と心の中で思いつつ、口にはできなかったです。

それはさておき、当事者研究のテーマは、高校生の女の子の恋の悩みと、複合的な事情があって学校に通いづらい事。

私は電車に乗らなきゃ行けない時はこうしてるよ~とか発言する機会もありました。緊張が強かったのは相変わらずだけど、最後に嬉しいおまけがついてました。

「この後、一緒にお茶しませんか?」
隣に座っていた高校生の子に話しかけられたんです。一瞬、えっ、どうしよう?!と思いました。

前回の事(デイケアに新しく入ってきた女性と友達になったのに、私のせいで遊ぶ約束をドタキャンしちゃって、以来お会いできてない件)があったから不安はあったものの、嬉しさの方が競り勝った感じでした。

女の子のお母さんも一緒だったので車に同乗させてもらい、3人で海沿いのファミレスに行きました。

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その女の子には軽い障がいがあるものの、お母さんの“通訳”があるので会話は不自由しないで大丈夫。障害年金の事や親子関係、潔癖症、精神科は何件目・・・・等とざっくり語り合えました。

自分にも思うように学校、特に高校に通えなかった時期があるので、何かお役に立てればなぁと思いました。

また今週かな、会える日が楽しみです。







今年も届きました! お~いお茶新俳句大賞二次審査通過のお知らせ

自宅の郵便受けを覗くのが好きなひろさん。昨日は、私宛てに緑茶色の封筒が届いていました。差出人は伊藤園新俳句大賞事務局様。

いても立ってもいられず、さっそく開封してみたところ、「第三十回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」二次審査通過のお知らせが入っていました! 去年もこの俳句コンテストに応募して二次審査を通過してたので「おっ、来たな(^_^)!」と思いました。

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素直に嬉しく、精神不調だったのにハイになりました。一気にテンション上がりまくりです! まだ最終審査が残っているので油断ならないですが、ちょっと私って俳句の才能あるかなぁ・・・・とうぬぼれそうな事態です。

応募は1人6句までと決まっていて、12月に厳選した6句で応募しといたんですけど、今回、二次審査を通過したのは一番古風な感じの句でした。

最終審査、無事突破できるといいな(^^;。佳作でもいいから何か賞に引っかかってほしいと思います。

“シュタイフ”のテディベア ʕ•㉨•ʔ がカワイすぎる

テディベアと暮らしている者としては、思わずニンマリするニュースを耳にしました。ドイツ発のテディベアブランドの “シュタイフ(Steiff) ”が、新元号発表を記念して “テディベア エラ(Teddy Bear ERA) ”を発表したんです。

シュタイフと言えば、創業130年以上を誇る老舗。今でも変わらない、子どもたちに対する深い愛情と本物だけを作り続ける事への熱意、こだわりが世界中で支持されている理由となっています。黄色い耳タグが特徴です。

価格は税抜2万9,000円と庶民にはちょい高め・・・・。6月から全国の直営店及び取り扱い店舗で順次発売されるそうです。

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出典 : シュタイフ公式サイト

このテディさんは、新元号が発表された年に合わせて右足裏に「2019」と左足裏に新元号である「令和」の刺繍付き。平和の象徴でもあるブルーのモヘアが使われてます。青い物モノ大好きなひろさん的にはわが家に呼び寄せたくなってしまいますが、なんせお高い!

それに、2019年にちなみ2019体の限定生産ってところがミソ。 即完売するでしょうね。早く自活できるようになって、テディベアさんに囲まれた暮らしをしたいです(笑)。

気だるい朝が爽やかになるスピッツの新曲

元号「令和」に沸き立つ世の中ですが、精神的には不調のただ中のベテラン引きこもり、ひろさんです。

新年度を迎えて何かいい事はあったかと問われれば、1つだけ確かにこれはと思える事が・・・・。

4月1日からスタートしたNHKの朝の連続テレビ小説なつぞら」。記念すべき100作目となる今回は、戦後の北海道の大自然と日本のアニメーション草創期が舞台の物語です。今をときめく女優、広瀬すずさんがヒロインを演じます。

このドラマ、とにかくオープニングが素晴らしいんです(^_^)! なんか耳なじみいいなぁ、この歌声ってもしや・・・・?と思ったら、主題歌を歌っていたのはスピッツでした!

♪重い扉を押し開けた~ら~
暗い道が続いて~て~

やっぱりスピッツ、詞が冴えてます。「優しいあの子」というタイトルのこの主題歌。どうして私の事、知ってるの?と言いたくなるような歌詞に共感する方も多いんじゃないでしょうか。

私としては、もう嬉しくって(*^_^*)。これから半年間、毎日聴けると思うとテンション上がります。いつもの気だるい朝がスピッツのおかげで爽やかに過ごせそうです。

今年の紅白には是非出て欲しいとか早くも勝手に願ってます。スピッツは基本、あまりテレビ出演しないですからね。今後も応援したい数少ないバンドです。

引きこもりの思いを代弁してくれる音楽って、なかなかないもの・・・・。引きこもりの皆さんは(そうじゃない方も)どんな音楽に背中を押されてますか?

ベテラン引きこもりが友達を作る事は無謀でしょうか?

自宅に引きこもるようになって約20年経ちました。春は出会いと別れの季節と言うけれど、こんな私にも友達になってくれる人が現れようとは・・・・。

今週の27日、精神科/心療内科デイケアに頑張って参加しました。わざわざ池袋から当事者研究のプロの講師の方がクリニックにいらした事もあり、デイケア参加者が普段の3倍はいたと思います。

こんなに多くの人でごった返す待合室は初めてで戸惑いました。皆で輪になり、デイケアはスタート。ひろさんは早くも自己紹介の段で言葉と口元が小刻みに震える始末。緊張感がマックスでした。

集まった参加者の中にその人はいました。
「良かったらこの後、誰かお茶できる人いませんか?」
40代の彼女がこう繰り返すたび、場が静まり返るのでなんかかわいそうだなぁと思っていました。

当事者研究の1人目に名乗りを上げた彼女は、かつて父親に背中を包丁で刺された壮絶な経験の持ち主。駅のホームにいると自分の意志とは関係なく、吸い込まれそうになるのが悩みでした。

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怖くて過呼吸に陥った事もある程、当事者としては深刻な悩み。こうしたらどう?といった提言もあったものの、結局実験していくしかないねという感じで話し合いは終了。

次は、産後うつで夫婦関係に悩む女性のお話。お子さんを児相に取られるところまで追い詰められてしまったと。

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子育てに対する意識が異なるご主人に対する暴言対処法として、司会の方が「べてる用語で“変化球”って言うんだよ。“ストレート”を投げられたらいいね」等とうまくまとめていました。

会がお開きになった時、
「良かったらこの後、誰かお茶できる人いませんか?」
また彼女の声がしました。勇気を出して、
「はいっ!」
手を少し上げてみました。

彼女の提案でお互いを下の名前で呼び合う事になりました。
「じゃあ、ひろちゃんね(^^)」
くどいようですが、引きこもって20年。下の名前で呼んでくれるなんて学生時代以来の快挙です(*^_^*)。

すぐに駅ビルのカフェに行くことに同意。彼女はたばこを吸うので喫煙席を確保。様子からして、どうも来慣れてるようでした。

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アイスコーヒーを飲みつつ、電話番号を交換。今の精神科は何件目だの、ツラい事、愛犬の名前、年金、いろいろ聴きました。自殺願望についてもカフェに似合わず吐露しちゃって・・・・。

境界性パーソナリティ障害。」
突如、彼女の口から出た病名にびっくりしました(゜o゜;; 。デイケアの最中でも聴かなかった思わぬ告白に、自分、信頼されてるんだなと実感。

ちなみに、

境界性パーソナリティ障害とは、情緒不安定パーソナリティ障害とも呼ばれ、不安定な自己 - 他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害である。

出典 : ウィキペディア

会話は途中、途中、途切れるものの不思議な空間を共有してました。
「ねぇ、もう1軒件行かない?」
彼女からの誘いに乗る形で2軒目のカフェへ移動。

「握手してもらってい~い?」
「うん、いいよ。」
最初は敬語で話していたのに打ち解けたのか、タメ語になってる事に気づきました。

それに、手を差し出すのなんて大した事じゃないと誰だって思うはず・・・・。ところが、彼女1分近く私の手を握ったまま離さない。

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通路隔てて座っていた若い親子連れがこちらを見て苦笑してたのが分かりました。40代のおばさん同士が握手してたら変でしょうか。私はむしろ、彼女の抱え込んでいる強い不安感を感じ取りました。

「ねぇ、友達になってくれる?」
「私で良ければ!」
ベテラン引きこもりに久方の友達ができた瞬間です! でも、彼女の方が感受性が強かった。顔を見たら涙を流して喜んでくれてました。

「金曜日、空いてる?」
ここで無理をしてしまった。友達ができた嬉しさ、ただでさえ苦労人の相手を困らせたくない一心で、駅で待ち合わせしてカラオケに行く事を承諾。

帰宅後はいつもより弾んだ声で同居する母に報告。すぐに来ていく服に折りたたみ傘、飲み薬まで用意して完璧のはずだったのに、心が追いついて行かなかった。

慣れない事をしたせいか、夜になって不安のビッグウェーブが押し寄せて来ました。私、電車苦手なのに無事行って帰って来れるんだろうか?

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もともと電車の乗り降り(特にJR ! )は得意じゃないのに○○駅まで行って1人で電車乗り継いで帰宅できるか、お金は足りるか、飲食店で食べたい物をちゃんと注文できるのか、不安で不安で仕方ない。

結局、彼女に謝って行かれない旨を伝えました。ブログでは前に少し触れたんだけど、電話恐怖症だからショートメールの文字で謝罪という卑怯な逃げ方ですよね。

本当に悪い事しちゃったな・・・・。
「自分を大切にしてね。」
彼女からの返信はとても優しい思いやりのある言葉でした。

結局のところ、精神疾患を抱えていると友達1人作るのも難しいと痛感した次第です。人と親しくなるって、どうやったらできるんでしょうね。今は謎。

自殺したくてしかたない ( i_i)....と主治医に伝えたら薬が増えました

このブログには、なるべくハッピーなニュースや誰かの役に立つような記事を書くよう心がけているんですが、ベテラン引きこもりの生活は毎日ハッピーという訳にも行かないんですね。むしろ、その逆。

ブログでは黙っていました。3月に入ってからフラッシュバックが酷くて、過去にあった忌々しい出来事を思い返してはリストカットや線路内に飛び込む自分を何度も想像したりしてました (すみません、こんな話で・・・・)。

どうしてあの時自殺を決行しとかなかったんだろう?・・・・早く死んでおけばこんな思いしなくて済んだのに、等と後悔の念が消えずにもがく事、2~3週間。

精神の行き詰まりを感じた結果、通い続けているデイケアも欠席してしまって、それまた罪悪感に結びつく負のループ。

自殺志願者の頼みの綱 “いのちの電話”のサイトにアクセスするも混雑してるようで相談するに至らず。散歩に出たりもしたけれど一時的にしか気分は晴れず、堂々巡りで・・・・。

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それで今日は精神科/心療内科の診察の日だったので主治医に正直に言いました。薄いガラス壁1枚隔てた待合室の人に聞こえるんじゃないかとビクビクしながら先生に相談すると、フラッシュバックに効くお薬があるとの事。

漢方薬でした。桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)と四物湯(シモツトウ)と言う名の2種類。これを朝昼晩、1日3回食前に飲みます。

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この処方は、これまで薬物療法が不可能とされてきたPTSDとかフラッシュバックと言った難しい病態に珍しく効果があるんだそうです。発見者である著名な精神科医神田橋條治氏の名を取って神田橋処方と呼びます。

薬剤師さん情報によると食前に飲む事で吸収が早まるんだとか。

全部で5種類もの処方薬を飲む事になってためらいがない訳ではないけれど、必要に迫られているので飲んでみます。効果を実感できるまでにしばらく時間がかかるかもしれません。副作用とか何か分かったらまた追記しますね。

明後日は精神科/心療内科デイケアに参加するつもりではいます。いつもと違って、外部から講師の方がいらっしゃる予定です。

北海道にある精神障がい等をかかえた人たちの地域活動拠点「浦河べてるの家」で生まれた“当事者研究”をしていくそうです。発言する際に、自分の自殺願望について触れるべきか否か迷います。

今はただ苦しみから逃れたい一心だけれど、もし元気になれたらやりたい事もいっぱいあります。お薬の力を借りつつ回復の日を待つ事とします(^^)。