御仏× 禅× 竹庭の美しい世界にひたってきました

今日の日のために何日も前から準備してきましたと言うと、運動会でもするのか?と返ってきそうですが、鎌倉にどうしても訪れたい、興味の惹かれる所がありまして、行って参りました!

鎌倉国宝館という古都、鎌倉を代表する国宝級の御仏を間近に見られる稀有なスポットがあると私が知ったのは、割と最近。鎌倉時代の天才仏師、運慶を尊敬している一引きこもりにとってとても気になる場所でした。

頑張れば行けるのでは・・・・?と踏んで、周到に準備。Googleで場所を調べ、天気を確認し、苦手なJRに乗るのでイメトレを重ねました。

そして、迎えた今日。予報通りカラッとした晴天に恵まれ、無事、旅の基点となる鎌倉駅に到着。小町通りは「今日って土日?」と疑うほどの人出で、修学旅行生が多くいました。

班行動してる姿に懐かしさを感じつつ、鶴岡八幡宮へ。三の鳥居をくぐり、社務所を右に進むとありました、鎌倉国宝館!

中に入った途端、思わず「スゴ・・・・い(;*_*)=3」と声が出ちゃった程、圧倒される空間が待っていました!

国宝や重要文化財級の仏像と考古学的資料のみを展示しているんだけれど、照明暗めのワンフロアーに約40軀程の御仏が浮かび上がるように露出展示されてて、しかも幸運な事に他に誰もいない・・・・。

国宝をタダ(すみません、障害者割引で無料)で貸し切り状態で鑑賞できる事にちょいと興奮(@_@)。ガラスなしの30㎝の距離で御仏と1対1になって対話できました。

私一番のお気に入りは、鎌倉国宝館所蔵の薬師如来三尊及び十二神将立像。仏像ニガテって人にはEXILEを想像してもらえたら・・・・。

舞台中央で鈍い輝きを放っているのが薬師如来三尊。三像を取り囲むように配置されているのが鎌倉時代から江戸時代に作られた12軀の神将立像。各々、異彩を放っていて、目が合おうものなら息が止まります(>_<)。

運慶の模刻像として制作されたこれらの中でも、「寅神」は別格! その身を向かって左前方に乗り出さんばかりの姿勢に、髪は逆立ち、睨みは海老蔵さん(歌舞伎役者)の比じゃありません!

フロアーを出た所に撮影可能なフィギュアがあったので撮りました。実物に比べるとかなり迫力が・・・・⤵️

国宝館を後にしてからは、少し歩いて報国寺という古い禅寺を目指しました。初めての道で緊張したものの、そんなに遠くなく、山門まで辿り着けました。

青々と苔むした庭園に鎌倉来たな~感ありあり(^^)。庭師の方が手入れされていて誠に美しい緑でしたね。

下の写真左手にあるのが本堂で、その後ろに回ると見られるのが白砂の敷き詰められた見事な枯山水の世界。絵になる~!

奥にある竹の庭は有料ですが、入る価値あります! 約2000本もの孟宗竹に自然の美しさはもとより力強さも体感できます。さすが、ミシュラン・グリーンガイドで三ツ星を獲得しただけの事はあります。

この竹の庭のどん詰まりの休耕庵という茶席でお抹茶(拝観料とミニ落雁付きで¥900)をいただいてきました。こんな感じ⬇。外国の方も本当多かったです。

帰りの鎌倉駅行きのバスを待っている間も、ふと視線を下に向ければ澄んだ川(たぶん滑川)を鯉が泳いでいて、鎌倉らしさを感じました。

そんなわけで、たくさん歩いたし刺激的で、ちょっと疲れたけれど充実した1日になりました。鎌倉はお寺の数には事欠かないから、また来ようっと! じきに6月だから、次は明月院かな?