実は箱根に行ってました♪

一昨日から昨日にかけて急遽、神奈川県の箱根に1泊2日の親子2人旅をしてきました。温泉好きな母のリクエストだったんです。

当初は旅費に私のアルバイト代を充てるよう言っていた母が、実は長い間500円玉貯金をしていた事が発覚。 母負担で行かれる事になりました。

JRを乗り継いで、まずは箱根の玄関口、箱根湯本へ。そこから箱根登山バス芦ノ湖の頭の方にある桃源台まで登る事45分。到着後、海賊船を眺めながらお昼を取りました。

どこもかしこも聞こえてくるのは中国語ばかりで、至る所に“歡迎春節遊客”の文字。うっかり春節シーズンである事を忘れて来てしまったので、ちょっとガッカリしました。

それはさておき、箱根に来るに当たって1つだけ心配してたのがお天気。タイミング悪い事に夜から雪が降るとの予報通り。氷雨そぼ降る中、宿の露天風呂に浸かっていたら、入ってきたおばさんに「都心も雪かしらねえ」と話しかけられちゃいました(´ー`)。

今回宿泊したお宿は趣向を凝らした料理自慢のところで、普段は食わず嫌いのしめ鯖なんか食べちゃいました。こんなに美味しい物があったのに食べてこなかったのか・・・・と感嘆と後悔。

そして、昨日の朝を迎えてカーテンを開けたところ、美しい光景に心を奪われました。一晩で箱根の外輪山が雪に覆われ、ゆっくりと朝日に照らされてゆく様は感動的。こりゃ、外国人にも人気出るわけだわと納得。

本当は直行直帰、観光地には寄らずの予定だったんですが、天気が持ち直してくれたおかげで急遽、大涌谷まで足を伸ばす事になりました。

しかも、母を置いて私ひとりで行って来る事になり不安が強まりました(>_<)。大涌谷は黒たまごが有名で「買ってこい」との指令。桃源台から大涌谷までロープウェイで約16分。“はじめてのおつかい” ひろさんver.の始まりです(笑)。

ロープウェイは乗り合い制で多くの中国人と韓国人と一緒になりました。日本人は私1人だけでさらに不安に。大丈夫だろうかと自分でも思いました。もっと日本の人にも箱根を訪れてほしいと感じた次第です。

さて、皆さん、富士山山頂が少し見えただけで興奮状態で、盛んにシャッターを切る音が聞こえました。外国人にも富士山は本当に人気なんですね。

中国人グループが姥子駅で途中下車した後は、韓国人の2世代ファミリーと私だけになりました。マズい・・・・。でも、ゴンドラの座席に5人横一列になって、視線をこちらへ投げかけているように感じたので写真を撮ってあげる事にしました。タブレット端末を手渡されて「はい、チーズ!」。

言った後に気づいたのが、ここは「キムチ~!」が正解だったのかなと。でも、こういう場面に慣れてない引きこもりにしては頑張った方です(^^;。

火山ガスに負けずロープウェイは無事、大涌谷へ到着。すぐ、黒たまご屋へ猛ダッシュ。早い時は午前中に売り切れてしまう人気商品なんです。黒たまごを1つ食べると7年寿命が延びると言う売り文句はウマいですね。塩付きで1袋500円也。

後は、大地の鼓動をカメラに収めて任務終了。

黒たまごを受け取った母はまんざらでもない様子でした。これでめでたし、めでたしと終わるかと思いきや・・・・。

小田原行きの帰りのバスに乗り込もうとしたところ、71歳かつ杖突きの身体障害者の母がバスの階段の最後の一段を登り切れずにつっかかってしまいました。その瞬間、先に乗り込んでいた若い中国人男性が母の右脇を抱えるように腕を持ち上げたんです。

これには超ビックリしました(゜o゜;;。中国人観光客の中の心根優しい人が取ってくださった咄嗟の行動に胸が熱くなりました。過去にも箱根滞在中、中華系の方に親切にしてもらった事があったので思い出しつつ感謝の気持ちでいっぱいです。

そんなこんなで、また来たくなるいい旅でした。精神障害者の娘と身体障害者の母のデコボココンビだと思うようにならない事も多いんですが、今回はなんとか旅を思いで深きものにできたと自負しています。