引きこもるなら図書館!
引きこもりになってからの読書というのは、ある意味、新鮮で苦痛です。人から遠ざかるという事は文字からも遠ざかるという事。読解力、思考力の落ちた頭で長文を読むのってけっこう大変です。
でも、興味があるからこそ手に取ってしまう。地元の図書館に入ってまっしぐらに突き進んだ先にあるのがフィギュアスケート関連の本のコーナー。ここは誰も人が来なくて対人恐怖症の人にはもってこいの場です。
荒川静香さんや鈴木明子さんの本がずらり。毎週ちょっとずつ読み進めました。
【ニコライ・モロゾフ「キス・アンド・クライ」】
世界選手権で二度金メダルに輝いた安藤美姫さんのコーチとして知られたモロゾフコーチの著書です。最初、恋物語かと思っていたんですが、そんな事はない。
コーチングとはどういった事をするのか詳細に書かれています。戦略を持って選手を観察し続けるのがいかに大事か教えてくれた人です。
【ブライアン・オーサー「チーム・ブライアン」】
フィギュアスケート選手を目指す人、必読の書。羽生結弦選手を世界の頂点に押し上げた指導者、オーサーコーチの著書なんですが、とにかく凄い。
カナダのトロントにあるクリケットクラブにはどこも適わないと思わせられます。歴史も慈愛も持っているクラブです。読んでると滑りたくなります(笑)。
【ブライアン・オーサー「チーム・ブライアン 300点伝説」】
羽生選手が試合で伝説の300点越えをするまでの経緯を知る事ができます。
彼の活躍はライバル、スペインのハビエル・フェルナンデス選手の存在抜きには語れません。対称的な2人が頂点を目指す姿には引き込まれました。
実のところ、スマホを持つようになって図書館にめっきり行かなくなりました。ただ、図書館に来る人を何気に見ていると発見があります。
ウチの地元の図書館には雨の日になるとホームレスの男性が雨宿りしに来ます。新聞コーナーは殿方にとても人気です。電動車椅子でスイスイ移動する身体障害者の常連さんもいます。
社会の縮図を感じる図書館が多くの人に有意義な時間をもたらしますように・・・・。