独学のススメ

小学4年のバブリー時代、クリスマスプレゼントにキーボードをもらった事があります。

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カシオの中型のキーボードでした。もらったのはいいけど、ピアノを習った事が一度もないため鍵盤楽器の弾き方が分からない。すぐにお荷物と化しました。

何年かして衝動的にキーボードを弾いてみたくなり、埃の被ったカバーを外し、親の許可を得て兄の留守中に練習するようになりました。

最初は音楽の教科書を参考にしたり、テレビのコマーシャルソングを指で音を探しながら弾いてました。そのうち背伸びして 学校の合唱コンクールで歌う曲を弾くように。

ただ、なんと言っても私は楽譜を読めない(>_<)。理解できるのは4拍子の4分音符のみ。今で言う耳コピで覚えた音を楽譜と照らし合わせて1音1音確かめるというやり方で、両手でショパンを弾けるまで上達するのに5年はかかったと思います。

ショパンは敬愛する作曲家です。仲間外れが酷かった中学生時代、心の支えでした。学校で嫌なことがあってもウチに帰ればまずショパンの練習。プロのピアニストのように滑らかには弾けないけれど、美しいノクターンのメロディーが好きでした。

引きこもった今となってはもう指が動かないでしょう。それでも時折、フィギュアスケートの試合なんかでショパンのメロディーを聴くと懐かしさから弾きたくなります。

思えば、勉強方法も独学でしたね。ウチの親は子どもに投資するって事をしたがりませんでした。買ってくれたのは数冊の参考書くらい。

国語辞典がなくて授業で困った時もすぐには買ってくれなかったです。口下手だけど粘りに粘ってやっとの思いで手にできました。

塾に通わない分、家で勉強せざるを得なかったです。口うるさい姉や暴力的な兄を見返してやりたいとの思いもありました。

一番勉強したのは高校時代かな。通学時間を利用したのは結果的に正解だったと思います。駅までの歩き道、古典の活用法や英単語を口パクで覚えたりしてました。

人間は歩くと脳への酸素供給量が3割くらい増すらしいですね。それを知らずにやってました。中学でも高校でも偏差値というものを気にして生きた事がありません。塾に行ってる頭の良い子達に負けたくないとは思っていましたが・・・・。

短大時代は試験期間中、連日徹夜が当たり前で学校へは顔にクマ作って行ってました(^(エ)^)。

大人になった今、環境がずいぶん変わりました。YouTube等を利用して誰でも無料で勉強できるような時代が来たのはいい事だと思います。

人とのコミュニケーションに難を抱える私のような人には独学が向いています。今後ますます多様な生き方が認められるといいですね。